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| 生息地 |
邪竜の王国 |
| 気性 |
意地悪、好色 |
| 食糧 |
肉食。野生動物など |
邪竜マレフドラゴンの眷属であり、主と共通する暗黒の鱗を持つ。
ドラゴニュートの多くは眷属の証として邪竜から血を与えられ、魔物と化した元人間の女性である。
彼女達は竜の血がもたらす強大な力に酔いしれており、自らが竜である事への悦びに満ちている。
加えて、彼女達は自らが抱く人間の男性への好意を明確な「繁殖の欲求」であると認識しており、自らがその衝動に苛まれ、突き動かされることをひどく好ましく感じているのだという。
それ故か、彼女達は常に恍惚とした表情を浮かべており、興奮に頬を上気させ、陶酔に瞳をとろけさせている。
ドラゴニュート達が潜む「邪竜の王国」は、元は人間の国家であった土地がマレフドラゴンにより支配されたということがほとんどだが、彼女達の多くは邪竜に支配された後もその国で以前のまま生活を送っている。
その様子は、ある者は素朴な笑顔を振りまく親切な街娘であり、またある者は実直に主や民を守る兵士といった風に、表面上には邪竜に支配される前と変わらぬ営みを続けている様に見えることだろう。
しかし、そんな彼女達の魂は主と同様に邪な欲望に染まりきっており、その心は常に愛する者を我が物とする事を企み、共に繁殖欲求のままに振舞うことを望む邪竜そのものとなっている。
彼女達は隙あらば竜の肢体を誇示し、邪な欲望を満たすためにあらゆる手段を使う事だろう。
邪竜の国の街娘の親切は、男性への邪な欲望故に行われるものであり、笑顔の裏では獲物をいかに自らに溺れさせるかばかりを考えている。
一見真面目そうに見える兵士すらも目を付けた男性が居れば、兵士という立場を利用して繁殖から逃げられない場所へと連れ込んでしまおうとするのである。
また、通常であれば既に夫を得ている場合は危険性が低くなる魔物達だが、ドラゴニュートの場合は既婚の個体でも油断はならない。
彼女達は、仲間である竜がつがいを得ること、繁殖の末に新たなる竜が産まれることに本能的な悦びを覚える様で、既婚の個体であっても、未婚の仲間が男性を手に入れる様に積極的に手助けを行い、そのための邪な策を巡らせる。
彼女達は、主である邪竜の隆盛が、竜である自身が愛欲のままに繁殖を行える世の到来であると本能的に理解している。人間達が主神を崇め平和な世を祈り平穏な今を尊ぶのと同じ様に、彼女達は邪竜の始祖を崇め、竜による繁栄の世の到来を祈り人間が邪竜の繁殖のために存在する未来を望んでいる。
彼女達は自らの邪な愛の欲望を満たし続けることで、竜の統べる世を実現させる邪竜の尖兵なのである。
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